シンガポールと言えば、世界中から大富豪が集まる国。
そんな、シンガポールの政府系ファンドGIC(ジーアイシー)がホテルや雑居ビルなど100を超える日本の物件を買い漁っているのです。
その他にも、西武鉄道を傘下に持つ西武ホールディングスから多数のレジャー施設やホテルなども買収し、観光関連の施設にも投資をしています。
その投資額はなんと1,830億円以上。
シンガポールは資産の7%ほどを日本に配分しているのです。
しかし、日本の不動産を買い漁っているのはシンガポールだけではありません。
他にも…
世界で最も裕福な国に選ばれたカタール。
その投資庁が出資する新ファンドは、2,820億円を日本の不動産に投資しています。
さらに、アメリカ。
政府の”貯金箱”である年金基金は、2,690億円を日本の不動産に投資しています。
他にも、オランダの年金基金やノルウェーの中央銀行など…
世界各国の政府は、今日本の不動産をたくさん買い上げているのです。
あなたは、ここまで世界各国が日本の不動産を買っていたことを知っていましたか?
日本にいると、人口が減少しているから…経済が衰退してるから…
などという理由で不動産投資に対して悲観的なイメージを持つ人も少なくはないでしょう。
あなたの周りにも不動産投資についてあまり理解を示してくれない人もいるかもしれません。
しかし、私たちのイメージとは裏腹に、世界各国からはこれほどにも日本の不動産は需要がある現状なのです。
では一体なぜ日本の不動産は世界各国から魅力的に映っているのでしょうか…?
その理由は、もちろん外国人の入国規制の緩和や円安の影響も考えられるでしょう。
しかし、実はもう一つ大きな理由があったのです。
それは…
「投資資金をほぼタダで借りることができる」
ということ。
一体どういうことでしょうか…?
つまりお金を借りる時にどれだけの利息を払わなければいけないのかということ。
世界各国が右肩上がりで上昇を続けている中、日本はほぼゼロ付近を推移しています。
つまり、日本でお金を借りる時はほとんど利息を払わなくていいという状態なのです。
これがどれだけお得なことなのか、アメリカの金利と比較をすると…
アメリカの金利は現在4%程度を推移しています。
これは100万円を借りた場合、毎年4万円は利息として支払わなければいけません。
4万円ならまだ少額で、それほどインパクトはありませんが、例えば、シンガポールが投資した1,830億円にアメリカの金利が適用した場合…
なんと年間73億円もの利息を支払わなければいけないのです。
これでは、毎年せっかく得た利益も食い潰れてしまいます。
これが日本でお金を借りた場合は、金利がほぼゼロ。
ほぼタダでお金を借りることができるということなのです。
そのため、不動産投資で得た利益はそっくりそのまま利益になります。
金利が低いということはこれほどまでに魅力的なことなのです。
これが世界の各国が日本の不動産を買い漁っている理由。
もちろん、世界の国々はただ金利が安いからという理由だけで、日本の不動産を買い漁っているわけではありません。
綿密な調査を行った上で、日本の不動産投資には「投資チャンスがある」と判断しているのです。
実際、GIC(ジーアイシー)でアジアの不動産部門のトップを務めるゴー氏は、
「日本の観光産業の長期的な成長がわれわれの原動力になっている。投資は我々にとってポジティブだ。」
としっかりと調査をした上で、投資に積極的になったということを話しています。
出典:bloomberg
その結果…
2020年には日本の商業不動産への投資額はなんと世界一に。
しかもその投資額の内訳の半数は海外から。
つまり世界各国から日本に投資マネーが集まっているということです。
人口も減少し、経済も衰退、さらには給料も上がらない…
そんな悪いニュースしか流れない昨今の日本ですが、
海外から見ると、今たくさんの「チャンス」が眠っている国なのです。
こんな経済状況の中、もしかするとあなたも不動産投資を始めるのに少し慎重になっているかもしれません。
しかし、大事なことは世の中の状況をしっかりとみて、投資チャンスを自分で判断するということです。
国内のニュースだけを見てチャンスを逃す人
世界的な広い視野を持ち、状況を見て投資判断をする
海外でビジネスをするとそういうことも自然の中で身につきます。