為替の安定を図る各国の中央銀行の親分が「国際通貨基金(IMF)」だとすると、
融資部門の親分は「世界銀行」ということになります。
それぞれに「開発銀行」を置いています。
南米向け・・・米州開発銀行(本部 ワシントンDC)
アジア向け・・・アジア開発銀行(本部 マニラ)
東欧向け・・・欧州復興開発銀行(本部 ロンドン)
アフリカ向け・・・アフリカ開発銀行(本部 アビジャン)
各国はこれらの開発銀行を通して、大規模プロジェクト(ダムや空港・橋・港湾)を行っていきます。
戦後日本も、東海道新幹線や名神高速道路・東名高速道路などのインフラ整備のときに世界銀行からずいぶんと借り入れをしました。
やがて日本は、1966 年にフランスを抜き、1967 年にイギリスを抜いて、
世界で第2位の経済大国となってしまいます。
世界銀行からは
「なんで世界2位の国にこれ以上お金を貸さなくちゃいけないんだ、これからは貸す側になりなさい」ということで、
こんどは日本が世界屈指の出資大国となりました。
「大規模プロジェクト」は大きな雇用が生まれ高度経済成長への起爆剤となります。
まだまだ生活水準としては
日本人がマニラの銀行を購入したりもしています。
まさに日本の戦後レベルのフィリピン。
コロナ禍でベビーブームが興ってしまうくらいの国ですから、
こういった大規模プロジェクトがきっかけで突然大きく発展する可能性もあります。
そんな重要なアジア開発銀行の本部が
他でもないここフィリピンのマニラにあるというだけで、
わたしはそんな気がしてなりません。
かつての日本のように。
フィリピンでは金利も社債で16%というのも普通にあります。
かつての日本の郵便局のように